皆さん、ヘアカラーの色持ちが悪いと感じた事はありませんか?
実はヘアカラーは色によって色落ちの原因が違うんです!
今回はこの色落ちの原因と対策についてご紹介します。
まずはヘアカラーの色の種類についてのお話からしていきましょう。
色の種類は大きく分けて2つ
色には大きく分けて寒色系と暖色系があります。≪寒色系とは≫
寒色系は青味がベースの色で、水や氷などを連想させる冷たく見える色味の事です。ヘアカラーで言うとアッシュ、マット、グレーなど透明感のある軽さや柔らかさのある色味が特徴です。
よく聞く外国人風のヘアカラー等は、この寒色系をベースにした色味の事を指します。


そして寒色系は色の発色自体は早いのですが、染料の粒(分子)が大きいので髪の芯まで入りにくい為、色落ちが早くなってしまう傾向にあります。
また日本人は元々黒髪ですが、その色素の中には赤味が多く含まれています。
その為アッシュ等の寒色系の色味を入れても色が落ちた時に赤味が出てきてしまうので、寒色系は落ちやすいという印象になりやすく注意が必要です。
≪暖色系とは≫
暖色系は赤味がベースの色で、火や太陽などを連想させ暖かく見える色味の事です。ヘアカラーでいうとレッド、ピンク、バイオレット、オレンジなどの目で見て色味が分かる発色の良さと艶感が特徴です。


そして暖色系は寒色系に比べて色の発色スピード自体はゆっくりですが、染料の粒(分子)が小さく、髪の芯までしっかりと染まるので色は落ちにくいです。
また先程もお伝えしたように日本人の黒髪の中には赤味の色素が多く含まれている為、暖色系のカラーリングとは相色が良く色味が定着しやすいですよ。
以上が色みの特徴になりますが、加えてこの2つはカラー剤の染料の性質上色落ちの原因が違うので以下の事に注意しましょう。
ヘアカラーは色によって色落ちの原因が違います!
寒色系は、熱と紫外線に気を付けよう
寒色系は染料の粒(分子)が大きく髪の外に流出しにくいですが、熱によって染料の粒(分子)結合が壊れたり、紫外線を吸収することで染料が酸化を起こし変色してしまう可能性があります。ドライヤーやアイロンの熱と紫外線に気をつけましょう。
まず、髪を乾かす前には、アウトバストリートメントをつけて髪を保護しましょう。
アイロンで髪を巻く場合は、なるべく手短に必要以上に熱を与えないように。
そして、外に出掛ける時は髪用の紫外線ケアスプレーをして紫外線ケアをしっかりして下さい!
暖色系は、シャンプー剤に気を付けよう
暖色系は染料の粒(分子)が小さく髪の芯まで染まりやすい反面、染料が髪の内部に留まる力が弱いです。ですので、1番注意してもらいたいのがお風呂の時です。
市販のシャンプーは大抵洗浄力が強く、髪の色を落としてしまう1番の原因になりますので、なるべく美容室で取り扱っている洗浄成分がマイルドな髪に優しいシャンプーを使いましょう。
次に熱いお湯もお勧めしません。
髪を洗う時は36℃位を目安にしてシャンプーして下さい。
【まとめ】
≪寒色系のヘアカラーの方は熱と紫外線に注意≫
・髪を乾かす前には、アウトバストリートメントをつける
・アイロンで髪を巻く場合は、なるべく手短に
・外に出掛ける時は髪用の紫外線ケアスプレーをする
≪暖色系の方はシャンプー剤とお湯の温度に注意≫
・なるべく洗浄成分がマイルドな髪に優しいシャンプーを使う
・髪を洗う時は36℃位を目安に
いかがですか?
色によって色落ちの原因が違う事はあまり知られていません。
今まで色持ちが悪く悩んでいた方は是非参考にしてみて下さい。
【合わせて知っておきたいヘアカラー知識】
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